日 本 商 標 協 会 関 西 支 部　第 ２７０　回 議 事 録

1. 開催日及び場所

   平成２８年８月２４日（水）午後４：００～６：００ [大阪弁護士会館９０４号室]

    

2. 出席者（順不同、以下敬称略）

   青木大也、足立勝、鳥山満、姫野茂樹、前田真実、牧麻里、冨永珠見、川本篤、岸本仁一、脇坂祐子、松田さとみ、藤川順、永田元昭、三山峻司、長谷川勝彦、安東功雄、松村信夫、坂本優、井高将斗、溝上哲也（以上２０名）

    

3. 議事・報告事項

1. 今後の例会のスケジュールと内容を告知した。

2. １２月２６日(月)に知的財産高等裁判所の高部眞規子裁判官にご講演頂くことになったので、オープンセミナーで実施することについて協議を行った。

    

   4．例　会

   青木大也先生（大阪大学大学院法学研究科　准教授）を発表者として、「検索連動型広告と商標権―石けん百貨事件（大阪地裁平成２８年５月９日判決・平成２６年（ワ）第８１８７号）」をテーマに、①事案の概要、②判旨、③商標権侵害をめぐる争点、④不正競争防止法をめぐる争点について、レジュメを元にそれぞれ詳細にご発表いただいた。

   発表終了後、当初被告として訴えられていたヤフーが和解により終了した模様であることの意味や閲覧制限があって事実関係はについて不明な点があることとの関係などについて質疑応答と意見交換があり、さらに楽天の検索連動型広告が商標法２条３項各号の「使用」のいずれにも認められないとする判断の是非や過失の推定の覆滅を認めた先例としての意義などについても議論に及び、参加者にとってたいへん有意義な例会となった。

    

   5. 今後のスケジュール

   ・例 会  

   　　平成２８年　９月２８日（水）「大阪税関見学・講演会」

         　　場所：大阪税関本関・南港出張所（１５：００～１７：００）

   　　平成２８年１０月２６日（水）「商標関係訴訟における禁反言等」

         　発表者：井高　将斗［山本特許法律事務所・弁護士」

   　・研修講座

   　　　　１０月２７日(木)～３月１６日(木)　全１０回にて開催する。

    

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記録（溝上　哲也）